【苦難福門】 小さいことでも大きく喜ぶ
笑顔づくりに特化したビジネスを始めて、40年近くになりました。
これまで、さまざまな出会いと学びがありました。
以前、新入社員の採用試験に「笑顔のオーディション」を取り入れている会社がありました。
その会社の社員には、丸顔で目がパッチリ、口角が上がり、歯並びがよく、前髪が短くておでこが広い人が多い。
顔認証の測定器では笑顔度が高得点になるのですが、意外にも、社員やお客様を笑顔にすることには苦労した経験があります。
昔、「笑いの武装学」という本を読んだことがあります。
笑い顔を作ることで、かえって本当の心が相手に見えなくなるという話が印象に残っています。
笑いと笑顔の決定的な違いは何でしょうか。
笑顔は、自分が笑うことよりも、相手を笑顔にすることが最優先です。
そして、相手の笑顔が鏡のように自分に返ってくる。相手がいるからこそ、自然な笑顔が生まれ、広がっていくのです。
笑いと笑顔の違いが曖昧な日本人には、笑顔が苦手な人が少なくありません。
その原因の一つは、頑張って「いい笑顔」を作ろうとすることにあるのではないでしょうか。
人間の身体と心には、不快を感じるときと快を感じるときがあります。
一般に、不快の反応は速く、強く伝わりやすい一方、快の反応は意識して育てていく必要があります。
これは、危険から身を守り、生きていくために備わった大切な仕組みです。
だからこそ、日常生活の中で「小さいことでも大きく喜ぶ」ことが大切なのです。
苦難の中にも喜びを見つける。小さな幸せを大きく感じる。
そんな心の習慣こそが、自然な笑顔を育てるのではないでしょうか。

